こんにちは!
チイです。
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今日は、お客さんへの値上げ交渉の話しです。

値上げ交渉は、お客さんに言いづらいなあ・・・・
営業マンにとって一番嫌な交渉ってやはり価格ですよね。
その中でも一番話しづらいのが値上げ!
一般的には、価格改定って呼ばれます。
今回は、価格改定(値上げ)するための私しなりの経験をお伝えします!
値上げのリスク 3選

値上げした時のリスクって何でしょうか。

やっぱり、お客さんとの関係が悪くなることかな。
主にリスクは、
①お客様との関係が悪くなる可能性がある
②売れなくなる
③取引先を変えられる(転注)可能性も
営業として一番困るのが、注文がなくなるのは、困ります。
これを避けるためには、お客様に納得してもらった上で値上げをすることです。
価格改定が必要な状況とは?
価格改定(値上げ)をしないといけない状況には、様々な原因がありますよ!
物価の上昇
製作コストの上昇
赤字状態
これらが複合的に発生していることがほとんどです。

会社が利益率を上げたいからですね。
物価の上昇は、製品販売当時より、材料費が上がっている場合です。
特に私の所属する企業では、金属材料を使用しています。
もちろん一時的安くなりこともありますが、右肩上がりです。
製作コストも物価上昇により、人件費、外注品のコストも上がってきます。
市場経済は、インフレ傾向ですので当然です。(デフレですと経済が発展していない)
赤字状態は、上記の理由により、年を追うごとに利益が圧迫されて赤字になる場合や、
新規参入のために戦略的に赤字での受注をし、その後解消されていない場合です。
値上げをする方法
先ほども少し言いましたが、
お客様や、購買者に納得して貰うことですね。
まず、することは
①お客様に早めに連絡することです。
急に言われてもお客様は、応じてくれません。
BtoCであれば、値段が合わないと買ってくれないだけですが、
BtoBの場合は、購買者も値上げに対して、上長や会社の承認が必要となります。
値上げの承認に時間が要するからです。特に量産品を販売している場合は、
合計にすると莫大なコストアップになります。

早めに連絡をすることが肝要ですね。
②値上げの理由を調べる。
購買者が企業の場合は、特になぜ上がるのか理由が必要です。
「ただ単に赤字なので上げてくださいは、絶対価格改定は、無理です」

どんな理由が必要でしょうか?

仕入れが上がったから・・・

確かに一理ありますが、それだけでは、難しいですね
ここで前述の価格改定の原因を調べる必要があります。
その原因に対して「なぜ」を調査しましょう。

理由も一つだけでは、ないはずです!

なるほど
このような理由を整理しましょう。
・仕入先の値段があがった。
なぜ:材料費があがっている
・人件費があがっている
なぜ:近年の物価上昇
・外注費の値上げ
なぜ:仕入先が廃業による転注でコストがあがった。
③値上げのエビデンスを調査する
理由が整理できたら、そのエビデンスを取得しましょう。
「なぜ」とその根拠がないと購買者、お客様も納得しません。
例えば
米の値段を上げたい。
なぜ:不作だったから
根拠:去年より不作なのは、干ばつがあったから。
本当に?:実際、降雨量が昨年より減っている。
このように明確な理由と根拠をロジックで建ててゆくと、お客様も納得してくれます。
先の例でいうと
仕入先の値段があがっている
なぜ:材料費があがっている
根拠:金属単価があがっている
本当に?:金属の価格推移等を調べる。
人件費があがっている
なぜ:近年の物価上昇
根拠:最低賃金や、給与上昇
本当に?:人件費の単価チャージ額を調べる
外注費の値上げ
なぜ:仕入先が廃業による転注でコストがあがった。
根拠:廃業業者と転注先のコストを比較
本当に?:最新、見積を取得

本当に?の部分をを調べることが必要になります。

結構、調べたりと大変ですね。
お客様にその理由(エビデンス)ならしょうがないなと思って貰えるようにすることです
値上げ資料を作ろう!
「なぜ」や、「根拠」、「本当に?」が調査できれば、それらを資料にまとめてみましょう。
ただ、購買者やお客様に口頭で伝えるだけでは、効果が薄いです。
・新旧価格の比較表
・モノづくりの会社であれば、部品や製作作業費の内訳表を作ると効果的です。
材料費、購入品費、外注費、社内加工費、組立費、出荷試験費、輸送費、管理費
内訳は、内部的に作成しておいて、要求があれば開示するのがよいです。
特に、新旧価格の比較内訳があると納得して貰いやすいです。
材料費があがってる場合は、市況材料の年次ごとの価格推移グラフがあるとさらによいで
すよ。

2001年当時より、上がってますね。

確かに、エビデンスがあると説得力がある

出典:世界経済のネタ帳HPより
価格改定のレターも作成しておきましょう。
まとめ
・値上げには、リスクがある。
・値上げするには、理由とエビデンスを調べよう。
これらをすれば、必ず値上げに応じてくれる訳ではありませんが、
しないと、絶対に値上げには、応じて貰えません。
利益率を上げることは、給与や賞与に関係しますので、是非時間をかけても、
トライしていきましょう!
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